ジンマーバイオメット【アメリカ】
アメリカのインプラントメーカー、「ジンマーバイオメット社」のインプラントの特徴についてまとめています。
ジンマーバイオメットの
インプラントの特徴
- 単独歯や部分欠損用の豊富なラインナップ
- インプラントと骨との結合力が高い
ジンマーバイオメットの3i(スリーアイ)インプラントは、インプラントの元祖ともいえる、ノーベルバイオケアのブローネマルクインプラントをモデルに作られた製品。ブローネマルクインプラントと同様に、さまざまな症例に用いることができます。
豊富なラインナップを揃えており、インプラントを斜めに埋入するケースや、根元から歯を失ったケースなど、難症例のインプラント治療にも対応しています。また、特殊なデザインや表面加工により、骨との結合性が高いという点も特徴の1つです。
また、ジンマーバイオメットのインプラントには、アバットメントを接続する時に、カチッとした感触が手に伝わる「クイック・コネクション」機能がついており、医師が治療しやすいデザインになっています。
世界38か国に販売拠点を置き、各国から審美性や操作性、精度、多様性に高い評価を受けています。
インプラントは数十年と長く使用するものなので、アフターフォローは重要ですが、不具合時はいつでもパーツが入手できるなど、アフターフォローも充実しています。
臨床研究での成功率は、5年間平均成功率では97.2%、不良骨では98.6%です。
ジンマーバイオメットの
インプラントの種類
バイオメット3i
T3インプラント
粗めの表面でインプラント周囲炎を軽減
バイオメット3i T3インプラントの表面性状は、オッセオタイトを採用しています。このオッセオタイトはW 酸処理加工による粗めの表面性状が特徴で、骨との結合を促進。さらに、このオッセオタイトは5年にわたる研究により、インプラント周囲炎や合併症のリスクを軽減することが分かっています。
骨吸収を抑制する独自のシステム
3i T3インプラントでは、インプラント体と支台の境目部分の骨吸収を防ぐ独自のシステムを使用しています。インプラントよりも1~2mm小さい直径の支台を用いることで接合部を水平的に遠ざけ、生物学的に好ましい幅径を確立。垂直的な干渉を軽くすることで骨の吸収を防ぎ、高い耐久性を実現しています。
周囲炎を抑制
3i T3インプラントは、表面にW酸処理加工をした「オッセオタイト」を採用しています。
表面を機械で研磨した「ハイブリットインプラント」と比較して、オッセオタイトは、インプラントの審美性を損なう周囲炎のリスクが低いことが報告されています。
バイオメット3i
T3エクスターナルインプラント
骨との結合スピードが速い
3i T3エクスターナルインプラントでは、ドリル形成窩への正確なフィッティングを実現する特殊なインプラントボディデザインを採用。これにより初期の骨とインプラントの接触率を向上させ、骨細胞がインプラント表面まで移動する距離を短縮。スピーディーな骨結合を実現しています。
密着性と耐久性に優れている
インプラント体と支台をつなぐスクリューには、ゴールドコーティングを施した特許製品Gold-Titeを使用。このゴールドコーティングがシーリング材となり、支台との高い密着性を実現。耐久性にも優れており、不適切な隙間ができるリスクを軽減することにもつながっています。
バイオメット3i LODI
インプラントシステム
重度の骨吸収などの症状に適したインプラント
3i LODI インプラントは、無歯顎・部分欠損・重度の骨吸収・骨幅が非常に狭いといった症例に対し、理想的な解決が望めるシステム。体への負担が少なく低コストなため、骨移植をしたくない・治療にかけられる費用が限られている、といったケースにも向いています。
耐久性が高く義歯が安定する
LODIは、総義歯をインプラントで固定するアタッチメント「LOCATOR」を搭載しているのが特徴。優れた耐久性を持っており、長期間にわたって総義歯の安定感を維持してくれます。
バイオメット3i
ショートインプラント
垂直的な骨量不足の症例にも対応できるオプション
3iショートインプラントは、従来のインプラントでは対応できなかった垂直的な骨量不足にも有効な治療オプション。インプラントと骨との接触面を増やす、骨との結合性の高さに定評のあるT3表面性状(多層粗面構造)を採用するなどの工夫で、短いインプラントであっても安定性の高い治療が実現します。
顎の骨が狭い患者に使用できる
3i T3インプラントを短くして、通常のインプラントの埋入が難しい顎の骨が狭い患者さんにも使用できるようにしたものが、T3ショートインプラントです。
アバットメントとの締結力が強く、安定性があることが特徴です。
アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けた品質の高さが魅力です。
スプライン
インプラント体のアバットメントを接続する部分に、自社で開発した「スプライン」という構造を採用しています。
インプラント体に6個のスロットをはめこみ、アバットメントとしっかりと連結させることによって、インプラントに圧力がかかっても耐えうる構造となっています。
また、長期に生活しても問題ない耐久性があります。
この「スプライン」の構造も、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受け、品質の高さが証明されています。
ジンマー・バイオメット・
デンタル社について
ジンマー・バイオメット・デンタル社は、アメリカのインディアナ州に本社を持つグローバルインプラントカンパニー。インプラント事業の拠点はフロリダとなっており、革新的なインプラントおよび関連製品の研究・開発、カスタマーサービスを提供しています。日本市場に3iインプラントシステムが導入されたのは1992年となっており、その品質の高さは国内の専門医からも認められるところとなっています。
選べるクリニック
多く取り扱っているクリニックであれば、患者様に合わせたメーカーを紹介してくれることでしょう。
しかし、お目当てのインプラントメーカーを扱っているクリニックはどこなのか、HPをつぶさに探すのは面倒です。
当サイトで紹介しているクリニックのHP&電話調査で、インプラント使用メーカー数が多かった2院をピックアップして調べましたので、参考にしてください。
※2019年3月調査時点の情報を元にしています。
- ストローマン
- ノーベルバイオケア
- デンツプライシロナ(アストラテック)
- ジンマーバイオメット
- オステム
- Zシステム
- バイオホライズン
- 松風バイオフィックス
- エンドポア